カワムツが好きです。近所ではオイカワばかりで、婚姻色がとても綺麗でやっぱり好きは好き。でもカワムツはどこか男性的というか、渋い。黒い縞がはっきりしている個体はとても美しく、全く飽きません。大きいと20cmをやや超えるくらいのサイズになりますけども、よく釣れるのは10cm～15cmクラス。それでもとても引きが強く、楽しいです。

お隣の栃木県側に行くとカワムツばかりになり、オイカワにはあまり出会いません。田舎としての雰囲気は似ていてもやはり環境が違うのが分かります。水も栃木の方が綺麗です。これは釣れた魚に臭みがないのですぐに気がつきました。もちろん場所によるとは思うのですが、少なくとも自分の通っているポイントではそうです。

子供の頃、いつからだったか同級生たちが釣りを始めていて、誘われてやるようになりました。当時、500円くらいで振り出しのリール付きの竿が買えたのですが、それに重りだけを付けてみんなで水のない時期の田んぼへ行き、投げる練習をしていたのを覚えています。そして子供にとっては自転車でも遠いところにある池に行き、ブラックバスを釣りました。今と違ってすぐに釣れて、日曜日の早朝は池のほとりで大興奮していました。でもいつの間にかやらなくなっていた。そして40歳を過ぎた頃、誘われてとある川へバス釣りに。それがとにかく楽しかったので、また始めたという訳です。

そのうちにいろんな魚を釣ってみたくなり、鯉やフナ、ギルなどと遊びまくり、今はカワムツさんがとにかくお気に入りです。誰もいないとても綺麗な小川を眺めながら、ひとりきりで竿を出す。自然いっぱい、とにかく穏やか。

うす暗い夏の早朝が一番良いですね。暑くなる前、涼しくて水の音を聞いているだけでも癒されます。もちろん行くときにはバイクです。たまに地元の方に話しかけられますけども、きちんと挨拶をして、少し遊ばせてもらってますと笑顔で返せば快く受け入れていただけます。もちろん汚さずに帰ります。

バス釣りをしていた幾つかの場所は、来る人たちのマナーがひど過ぎて釣りは禁止になってしまいました。とても悲しいです。ゴミだらけにされて騒がれれば、地元の方たちは怒るのが当たり前。多分もう二度と開放されないでしょう。だから自分も大好きな場所だからと、通い過ぎないように気をつけています。小物釣りのできるところはあちこちに見つけてありますから。

釣れたお魚さんたちにも感謝してリリース。狙っていないのが釣れても、外道だなんて思いません。むしろありがたいくらいです。

忙しいとなかなか釣りもできませんが、バイクでふらりと出かけるとき、とりあえず道具は持って行くことが多いです。みんないただきものや安物ですがちゃんと釣れるので問題なし。こだわらずに自分のやり方で楽しんでいます。