2024/05/16 20:20

車の中にはいつも本が一冊、置いてあります。あるタイミングで少しずつ時間をかけて読みます。今は久しぶりに片岡義男さんの文庫があります。若いころの一時期、とにかく夢中で片岡さんの文庫本を読みました。時には数冊まとめて買って、読み終えたらまた本屋へ行って次から次へと。タイトルや表紙が気に入ったものをその時の気分で選んでいました。

一番好きなのはなんといっても「彼のオートバイ、彼女の島」ですが、「アップルサイダーと彼女」は読むと旅に出たくなる、バイクに乗りたくなる。そして若いころに経験したいろいろなことを思い出すのです。他の作品は昨年、ほぼ処分してしまいました。自分の中でなにかが変わって、もう読まないとはっきりと分かったからです。読みたいと思ってくれる方々の手に渡っているので、きっと大切にされていると思います。そして自分のもとには紹介した二冊を含めた三冊だけが残りました。きっとまた、必ず読みたくなると分かっていたから。そして今、やっぱり読んでいます。

読み終えるまでにはもうしばらくかかりますが、ひとつ々々のエピソードをゆっくりと楽しんでいます。